【Mashup Awards 11】2 年連続 2 位で終わった

2 年前の MA9 の時に,こんなことを書いていた.

今回の結果に決して満足している訳ではないけれど,周りの多くがスゴい社会人や企業だったことを考えると,2nd Stageに進めたことだけでも少し自信になった.
来年から社会人だが,仕事の合間を縫ってまたおもしろいアプリを考えて応募し続けたい.そして次こそは決勝にいきたい.

MA9(Mashup Award 9) 2nd Stage参加してきた - Hello World!!

この頃は,決勝なんてはるか遠くの世界だった.そして当時から成長したのだろうか,去年は INTEMPO,今年は CliMix で決勝にコマを進め,有言実行を果たすことができた.
が,今度はなかなか優勝することができない.去年に続き今年も 2 位で,何が足りないのか,そもそも何かが足りないのかどうかも分からない.

日本で 1 番高い山の名前はみんな言えるが,2 番目に高い山の名前を言える人は少ない.それくらい 1 位と 2 位の間には壁があるように感じており,だから自分の 1 位へのこだわりも強い.CliMix でその 1 位をとれる自信を持っていたので,またもや悔しさだけが残る結果となった.

CliMix

8 月の Music Hack Day 2015 で開発した,漫画と音楽をマッシュアップした作品.早々と 2nd Stage への進出を決め,さらにブラッシュアップして決勝に挑んだ.

決勝はもえちゃんの神プレゼンですごいウケてたし,一方 Twitter でも,コルクの佐渡島さんをはじめ多くの方に言及していただいた.著作権の関係で個人ではリリースできないアプリなので,どこかとタッグしてそのあたりの問題を解消できるといいなあ.


Attention

もう 1 つ Attention という,特定の周波数のボリュームを操作できる通話アプリも開発し,こちらはテーマ賞を受賞した.CoreAudio をかなり低レイヤまでいじったりしたので,また Qiita にでもまとめようと思う.Twilio もだいたいマスターした.

興味深かった作品 6 つ

最後に,2nd Stage と Final Stage に参加して,個人的におもしろいと思った作品を書いてみる.これらの作品は Mashup Awards の 3 つの審査基準である,アイデア,デザイン,完成度が全て高かったが,その中でもどれが特に高いと思ったのかも併記する.

① Openness-adjustable Headset (アイデア)

デバイスとしてはただヘッドセットのフタを開閉するだけなのだが,それを利用したアイデアの膨らませ具合がさすが栗原先生だと思った.

② PINCH (アイデア)
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洗濯バサミをハックした作品.目の付け所がいいなあと思った.バリバリ IoT なものより,このようなアナログなものに少し IoT の要素を加えたようなものの方が,スイッチングコストも小さいし,実用的な感じがする.

③ ビビビコントローラー (デザイン)

イデア自体はありがちなものだが,とにかく見せ方がうまいと思った.電博の人が関わっている作品は動画などのクオリティが格段に高いので,見ていてかなり勉強になる.

④ しゃべる○○君 (デザイン)

これもよくあるモノの擬人化と言ってしまえばそれまでだが,とにかくプロジェクションマッピングがすごかった.

⑤ 参式電子弓 (完成度)

安本先生の優勝作品.APIマッシュアップはしていないが,完成度は非常に高く,ハード (弓) へのこだわりもかなり感じられる美品.

⑥ FuuFuu (完成度)

吐息のシェアという,何ともシュールな作品.アイデアも結構好きだが,音源から吐息部分の特徴量だけ抽出したり,その強弱でデバイスから吐息 (風) を出したりと,技術的な興味深さが感じられた.