OpenHackDay3で3次元GPSアプリ作って受賞した

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3/7(土), 8(日)に参加したOpenHackDay3で,shift というアプリを作って受賞した

アプリの概要

shift は,GPS の2次元情報(緯度経度)に高さを加えることで,3次元で位置情報を取得できるアプリ.ある地点における高さ h は以下のように求められることが知られている.

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つまり,現在の地点の温度(T0),気圧(P0),そしてその地点における海面気圧(P)が分かれば,現在の地点が海面から何メートルの地点なのかが(原理的には)取得できる.

今回,協賛企業のアルプス電気から,現地点の気温や気圧などを取得できるマルチセンサモジュールが提供されていたので,それをiPhoneと連携させることで現地点の高さを求め,GPSの緯度経度とを結びつけることで,3次元位置情報を実現した.

ちなみに海面気圧はOpenWeatherMap APIで求め,さらにYahoo!標高APIを用いて海面気圧と地上気圧との補正を行った.

実際に試してみたところ,なかなかの精度で高さを取得することができた.以下の動画はエレベーターで高さの変化を取得してみたもの.

こんなうまく取得できると思っていなかったので,ちゃんと取得できた時はかなりうれしかった.というかホッとした.展示会でもそこそこおもしろいと思ってもらえてみたい.

24時間開発して

土曜の12:00~日曜の12:00という24時間ぶっ通しの開発だった.1ヶ月分くらいのカフェインとった気する.社会人になって始めて徹夜したけど意外と大丈夫だった.…と思いきや,大丈夫だったのはその日だけで,次の日からの1週間,反動がきてめちゃめちゃしんどかった.歳をとったなあと感じた.

土曜は途中でラクーアスパに移動してまったり開発していたが,あまり開発に適した環境ではなく(スパだし当然か),終電でミッドタウンに戻った.そうこうしているうちに夜が明け,結局完成したのは終わる直前だった.今回の反省を活かして,次回からは初めからだらだらせずに集中して取り組みたい.

その他雑感

協賛はハードウェア関連ばかりで,IoT時代を反映したような協賛ラインナップだった.これまでは,画面に閉じたもの(アプリ)と比べるとハードは現実世界にアイデア持ち込めるしIoT最高!とか思っていたけれど,最近少し懐疑的になっている.これはいける!って感じるようなプロダクトをまだ目にしてないだけかもしれないが,IoTという言葉がひとり歩きしている気もする…

また,最優秀作品を含むいくつかの作品を見て,技術的インパクトを含むアイデアがクールでかっこいいと改めて感じた.最新の技術はしっかりキャッチアップして,技術ベースでどんどんインパクトあるものを作っていきたい.

気になる各賞はOpen Hack Dayの公式サイトでご確認頂くとして、協賛企業賞のアルプス電気賞をご紹介します。アルプス電気賞は、Hack ID18番の「nature」チームに決定。このチームの作品名は「shift」で、GPSに高さ...

Posted by アルプス電気株式会社 on 2015年3月8日